世界最高水準の羽毛を求め、河田フェザー株式会社を訪れました。

三重県多気郡明和町にある、河田フェザー株式会社。 ここで洗浄されるダウンは、日本でトップクラスの品質を保ち、様々な製品に使われています。 そんな河田フェザーを代表取締役社長の橋本が訪れました。
河田フェザー株式会社

羽毛を洗浄するのに最も適した“奇跡的な環境”

そもそも、いいダウンってなんでしょう? ダウンはもともと野鳥などの羽。たくさんのほこりや汚れが付着しています。この羽毛の小さな小さな枝分かれしたところに、汚れや菌はたまっているのです。 これがダニやアレルギー・アトピーの原因にもなりかねないのです。 いいダウンとは、キレイで、アトピーなどのアレルギー原因のない、かつ長持ちするダウンです。 「どこよりも純粋なフェザーを目指す」 これが河田フェザーの想いです。 河田フェザーは三重県多気郡明和町にあります。ここは西側三方を山に囲まれたところで、大台ケ原山地をはじめとする山々へ雨を降らせたあとの乾いた風のうち、一番強い風が年中吹き付けています。 古くから伊勢たくあんやひじきの天日干しが盛んに行われている地域です。 羽毛は絶対温度が高いと、羽枝が閉じてホコリが取れません。ホコリを取るには常に乾いた気候が必要なのです。 また、年間降水量5,000mm以上を記録する世界有数の多雨地帯である大台ケ原山地を水源とする伏流水。通常では考えられないほど地中深くを流れてくる伏流水は、超軟水なうえに自然な超還元水でもあります。超軟水は浸透力が高いため羽毛の隅々まで浸透し、アカや脂肪分をキレイに取り除きます。

世界で一番キレイな羽毛になるために。

工場内部に入らせてもらうと、世界中から送られてくる厳選された原毛が、ところ狭しとありました。いろとりどりの原毛袋は、今か今かと洗浄を待っています。
ずらりと並んだ原毛の入った袋。 光に照らされて、まるでこれからの輝きを待っているかのようです。 原毛たちは、まず【除塵機】に入り、徹底的にホコリや脂肪分を落とします。 羽毛の特徴を活かした独自理論に基づく構造と世界トップクラスの大きさにより大量の除塵能力を発揮します。 ここでできる限り脂肪分を多く含んだホコリを取り除くことにより、この後の工程である洗浄機で汚れを落としやすくなります。 また、除塵機から出たホコリを燃やす際の熱を再利用し、洗濯機の温水にも使用しています。
除塵機にはこんなにホコリや汚れが!羽毛にこんなに汚れが付いていたなんで、びっくりです!
超軟水の湧き水を使用することと、当社独自の磨き洗いを用いることにより、高い洗浄能力を発揮します。この能力により傷ついた羽毛を修復することができるのも大きな特徴です。
洗浄機にもさらに細かい汚れが落ちた様子が分かります。

羽毛が踊る!?木で出来た工場。

よくみると、工場はなんだかあたたかい雰囲気。なんでなんだろう。 それは、羽毛のため(静電気防止のため)に、様々なところに木が使われているから。カラフルな色合いをもつ羽毛のための工場は、最高の技術を持つ、優しい雰囲気の工場です。
そして、羽毛は乾燥→冷却→防塵を繰り返し、いよいよ選別へ。 選別機とは風でダウンとフェザーを分ける機械です。 複数ある部屋にはそれぞれ下に入り口、上に出口があり、軽いダウンは風で上まで飛ばされて次々と奥の部屋へ飛ばされ、重いフェザーは途中で落ちて手前の部屋で回収されるので、1つの原料を様々な品質の羽毛に分けることができます。
国内最大級の大きさ!重いフェザーが隣の部屋に飛ばされることが非常に少なく、より確実にダウン率の高いものを作ることができます。
羽毛を非常に密度の低い状態にして、洗浄、乾燥を経て初めて分離される毛根を取り除くことができるため、ニオイの元のひとつを取り除くことができます。また、除塵等で除去できなかった大きな雑物も除去することもできます。
選別された羽毛は、ダクトを通って袋に入っていきます。縦横無尽に通るダクトがかっこいい!
自社検査室も備え、日々羽毛の研究にも取り組んでいます。

そして輝きをもったダウンは、世界中へ。

その後、エイジング、乾燥、ブレンドなど様々な工程を経て、河田フェザーの羽毛は出荷されていきます。 こだわりの洗浄でキレイになったダウンは、長期間使用したときにその差がハッキリ出ます。 きもちいい布団で、長く愛着をもって使い続けてほしい。 河田フェザーとハシモトの想いは一緒です。 世界中で一番ダウンをキレイにしたい。 その想いをまさに体現されている河田フェザー株式会社。 株式会社ハシモトも、より皆様にきもちいふとんで寝て欲しい! この想いを持って、ひとはりひとはりココロを込めて、製品をつくっていきます。

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